ご覧いただいてありがとうございます。
こんばんは。
和歌山の税理士の尾崎です。
今回は火災保険についてお伝えします。
最近の火災保険では対策が取られているようですが、
昔から長期で掛けている火災保険については、
保険料を掛けすぎている可能性があります。
建物の火災保険については掛けている保険金額よりも建物の時価が低い場合
時価の分までしか保険金が入金されないという保険契約があります。
たとえば、時価1,000万円の建物に2,000万円の保険を掛けていて、
万が一火災が発生し全焼したとしても建物の時価である1,000万円しか入金されないというものです。
この場合は1,000万円分の保険料を無駄に払っていたということになります。
最近の火災保険については再調達価格(同じ建物を今の時点で新築した時の価格)
が保険金額になっているものが主流のようですが、
昔の長期の火災保険は時価(再調達価格-使用したことによる消耗分)
を保険金額にしているものがあります。
つまり、保険料を余分に払っているだけではなく、
保険金が入ってきても同じ建物を新しく建築できない可能性もあります。
ちなみに上記のような保険を「超過保険」といい、
ケースによっては超過部分に対する契約を取り消し、
払いすぎている保険料の返還を受けることができる可能性もあります。
火災保険の契約内容についてよく分かっていないという方は
一度確認してみることをお勧めします。
保険すべてに言えることですが、
ただ保険料を減らせばいいわけではなく、
必要な保障があるかどうかを考えなければなりませんが、
無駄な保険料を払っていないかは確認するようにお願いしますね。