節税に有利な事業年度の決め方
2012年10月19日
ご覧いただいてありがとうございます。
こんばんは。
和歌山の税理士の尾崎です。
今回は事業年度の決め方についてお伝えします。
事業年度について皆さんどういう基準で決められているでしょうか?
一番多いのは4月から3月まで、
次が1月から12月までになりますが、
業界によって何月決算が多いという慣習もありますね。
ただ、知り合いの会社がそうだからというような
特に会社にとって有利になる理由もなく
事業年度を決めるのはもったいないと思うので
気をつけるようにお願いします。
節税という視点で事業年度を考えると、
一番利益が出る月から始まるようにした方が有利になります。
理由は節税に使える期間が長くなることになります。
たとえば3月が一番利益が出る月であった場合、
3月から事業年度が始まるなら、
その利益に対する税金対策に11か月使えることになりますが、
4月から3月までが事業年度の場合、
3月にどれだけ利益が出たか分かった時には
すでに対策がとれない状況になっています。
事前に予想して対策をとることも可能ではありますが、
あくまで予想でしかありませんので、
充分な対策ができないことも多く、
逆に必要以上に対策をしてしまい、
場合によっては損をすることもあります。
途中で事業年度を変更することは可能ですが、
お金と手間がかかりますので
これから開業する、個人事業から会社にするという方は
ぜひ上記の考え方も考慮に入れて
事業年度を決めるようにしてみてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。