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こんばんは。
和歌山の税理士の尾崎です。
今回は別会社を使った節税についてお伝えします。
節税本に「別会社を作って節税!」といったことがよく書かれています。
節税になる大きな理由の一つに法人税等の税率が低くなることがあります。
たとえば、中小企業の場合現状では所得が年800万円までは18%、
800万円を超えた額には30%の法人税がかかります。
(平成24年4月1日以降に開始した事業年度からはそれぞれ15%と25.5%に下がりますね。)
年800万円以上の所得になる会社であれば、
別会社を作って事業を移転し、
所得を分散させることで低い税率を使える部分が多くなります。
同じように事業税も所得によって税額が変わります。
交際費が年間600万円を超えた部分は全額費用にならないというのも、
それぞれの会社で600万円ずつとなりますので、
交際費が多い会社も分散できると節税になります。
それ以外にも節税になる理由はありますが、
別会社を作成するデメリットもあります。
会社が赤字でも払わないといけない法人住民税の均等割も
それぞれの会社で必要になりますし、
会社を二つにしたことによって作業にかかる手間や人件費も増加します。
また、基本的には税理士への支払いも増えると思います。
「税金は減ったけど、お金はもっと出ていった」とはならないように、
事前に節税額を確認しどちらが有利か確認するようにお願いしますね。