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こんばんは。
和歌山の税理士の尾崎です。
今回は利益を出すために必要な売上の計算方法についてお伝えします。
売上から原価(売った商品の仕入値など)を差し引いた金額が売上総利益(いわゆる粗利)です。
その売上総利益から販売及び一般管理費(給料や水道光熱費など)を差し引いた金額が営業利益になります。
仮の数字で説明すると、売上100-原価50=粗利50
粗利50-販売及び一般管理費50=営業利益0となります。
基本的に売上が増えると原価も増えますが、
仮に売上が100増えると原価も同じ割合だけ増えるとしたら、
売上200(100+追加分100)-原価100(50+追加分50)=粗利100
粗利100-販売及び一般管理費50=営業利益50となります。
上記の場合は利益50を増やすために必要な売上は100ということになりますが、
この割合を売上高総利益率(粗利率)といいます。
計算方法は粗利50÷売上100=粗利率50%になります。
簡単に言えばいくら売ったらどれだけ利益が増えるかという割合になります。
上記の割合で売上1000万円の場合、1000万円×50%=500万円の利益が増えるということになります。
これを逆から考えて100万円利益を出したい場合、100万円÷50%=200万円の売上が必要ということになります。
例えば去年よりも経費が100万円多くなる予定だった場合、
経費100万円÷粗利率50%=200万円
去年より売上を多くすれば利益が減らない計算になります。
このほか、500万円の赤字会社が経費を削減しなかった場合、
売上で1000万円を追加できたら赤字でなくなるというのも計算できます。
売上目標や経費削減の目安などを考える際に使い勝手がいいので、
決算書や試算表で計算してみてくださいね。