倒産防止共済で取引先倒産への対策と節税
2012年10月01日
ご覧いただいてありがとうございます。
こんばんは。
和歌山の税理士の尾崎です。
どれだけ気をつけたとしても取引先が倒産して
売掛金が回収できないこともでてきます。
そういった事態への備えとして中小企業倒産防止共済(経営セーフティ共済)というものがあります。
簡単に要点だけを書きますが、取引先が倒産し売掛金の回収が困難になった際に
無担保・無保証人・無利子で貸付を受けられるというものになります。
また、保険のように毎月掛金は必要になりますが、
40カ月以上かけていれば任意解約した際に
それまで支払った掛金と同じ金額だけ返金されます。
掛金は支払った時の費用となり返戻金は解約した時の利益になりますので
会社で利益が出た際に掛け金を支払い、
40カ月以上経過している前提で損失が出ている際に解約することで
節税対策としても利用することができます。
注意点を以下に記載します。
①先にお金が出てしまうので資金繰りが圧迫されること
②夜逃げされた場合など状況によっては貸付が受けられない場合があること
資金繰りについては取引先が倒産していなくても
一定の金額までなら一時的に貸し付けを受けることもできます。
こちらについては現在では無担保・無保証人ですが利息は年0.9%になるようです。
取引先の倒産に対するリスクヘッジや節税策として一度検討されてみてはいかがでしょうか。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。