個人事業と比べて会社を選ぶデメリット
2012年10月14日
ご覧いただいてありがとうございます。
こんばんは。
和歌山の税理士の尾崎です。
今回は会社を選ぶデメリットについてお伝えします。
①赤字であっても法人住民税(均等割)の支払いが必要
都道府県や会社の資本金等にもよって金額は変わりますが、
和歌山県和歌山市では赤字でも最低71,000円の支払いが必要になります。
②健康保険と厚生年金の加入が強制される
一概にデメリットとは言い切れない部分はありますが、
従業員の分も含めて会社が社会保険料の約半分を負担することになるため
基本的には出費が多くなります。
③会社で稼いだお金を自由に使えなくなる
費用になるかどうかは別として
個人事業では稼いだお金を何に使ってもかまいませんが、
会社の場合には制限があります。
業務に関係のない個人的な生活費などを会社が負担した場合は、
基本的には給与、賞与といった扱いになり個人の社会保険や税負担が増えます。
④役員の給与の変更は決まった時期までにしないといけない
厳密にはデメリットというわけではありませんが、
役員の報酬は基本的に決算が終わってから3カ月以内に変更しないと、
差額部分は会社の費用にならない扱いになります。
たとえば、3月決算の会社が事業が好調なため10月に社長の給与を10万円増やしたとしても、
その10月から3月までの6カ月×10万円=60万円の差額部分は
会社の費用にならないことになります。
支払うこと自体はできますが、
会社の費用にはならなくても
受け取る個人の給与にはなるため、
個人が負担する社会保険や税金は増えることとなります。
③に記載した給与になるもので毎月発生しないものについては、
④の取り扱いで会社の費用には認められないことになります。
補足ですが、会社の業務に必要な支払か判断するのが難しいと感じられることが多いようです。
会社では費用にならないものを費用処理していたり、
逆に費用になるものを処理していないことがあります。
不明な場合は税理士に相談するようにしてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。