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こんにちは。
和歌山の税理士の尾崎です。
今回は「税務調査での思い込み」についてお話ししたいと思います。
「税務署の調査って突然連絡もなくやってくるの?」
「赤字会社だから調査は来ないでしょう?」
といった質問を受けることがあります。
一度も税務調査を経験したことがなければ、
映画やドラマの印象が強くなると思います。
連絡もなく突然やってきて勝手に資料を持っていかれる、
そんなイメージをもってしまうかもしれませんが、
ほとんどの場合は事前に「〇〇日に調査に行きたいのですが」といった連絡があります。
税務署から言われた日程で都合がつかなければ変更しても問題ありませんし、
変更したからといって不利になることもありません。
資料についても税務署の側から
「こういう資料が見たい」と言われて
こちらで用意するといった流れで、
映画やドラマのように有無を言わさずに
勝手に引き出しを開けられ
資料を持って行かれるようなことも
基本的にはありません。
また、赤字会社への調査については
国税庁で公表されている法人への調査資料で
平成27年度の実地調査件数9万4千件、
そのうち無所得申告法人に対する
法人税の実地調査は3万3千件となっています。
※無所得申告法人というのは厳密には少し違いますが、
赤字の法人をイメージしてもらえればと思います。
調査資料からは税務署が調査をする会社の
だいたい3件に1件は赤字法人ということになりますね。
テレビや人のうわさで
先入観を持ってしまうことはよくありますが、
実際のものとは違うこともありますのでご注意くださいね。