ご覧いただいてありがとうございます。
こんにちは。
和歌山の税理士の尾崎です。
本日、8/8は今年度の税理士試験の最終日のようですね。
既に試験を終えられた方は本当にお疲れ様でした。
しばらくはゆっくり休んでくださいね。
今回は節税のために物を購入する場合の注意点について
お伝えしたいと思います。
利益が出ているから何か(特に車)を
購入するということをよく聞きますが、
必要がない物を購入するケースを拝見することがあります。
確かに経費が増えれば
その分だけ利益が減ることになり、
結果的に税負担も減るかもしれませんが、
それ以上にお金が減る結果になっています。
例えば、利益が100万円で税率が30%とした場合、
何もしなければ100万円×30%で
30万円の税金を払うことになります。
この税金を0円にしようとするなら、
追加で100万円の費用が必要で、
税金は0円になる代わりに、
100万円の支払いが発生することになります。
この場合は会社から出ていくお金は、
そのまま税金を払っている場合と比べて70万円多い
結果となっています。
当然のことと思われるかもしれませんが、
実際の現場ではこれを意識できていない
ケースはよくあります。
利益が出ているし税金を払うぐらいなら、
と支出してしまうケースがあるようです。
勘違いしないでほしいのですが、
利益が出ていても物を購入しないように
お伝えしたいわけではありません。
注意していただきたいのは、
利益が出ているからと言って
必要でないものを購入していないかという点になります。
必要な物であれば今すぐ購入するか
将来購入するかの違いでしかありませんので、
資金繰りに問題がなければ
早めに購入し経費を増やすことで
現在の税負担を減少させるというのも
一つの考え方だと思います。
もし利益が出ているから
物を購入しようとお考えの状況であれば、
購入しようとお考えの物が
「利益が出ていなくてもいつかは購入する物か」
あらためて考えるようにしてみてはいかがでしょうか。